書評「社長のための1年で会社を黒字にする方法」
先日、アガットコンサルティングの武田雄治先生から『社長のための 1年で会社を黒字にする方法 』(日本実業出版社)を献本していただきました。
最近、中央経済社から『 「経理の仕組み」で実現する決算早期化の実務マニュアル 』を出されたばかりですが、矢継ぎ早の新刊です。
本書は中小企業の経営者を対象に、黒字化する方法を解説しています。
題名は「1年」で黒字化と大胆ですが、中身は岡田 斗司夫氏の『いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
』におけるレコーディング・ダイエットと同じく、まず記録することから始めるという王道を説くものです。
規模の大小を問わず、すべての会社は会計記録を付けているわけですが、それらの記録は税務申告にしか使われていないのが現状です。そこで、自社の現状を知る手段として会計を使いこなし、コスト削減、粗利率向上、売上向上の3ステップで改善を進めていきます。
黒字化の第一ステップはコスト削減ということで、本書でも様々なコスト削減方法が紹介されていますが、経理業務の合理化という点に特化した書籍としては、児玉尚彦先生の『新版 ココまでできる経理の合理化 』(日本能率協会マネジメントセンター)などを併読するのもよいでしょう。
武田先生の書籍は、中央経済社刊行のものと日本実業出版社刊行のものでは、かなりトーンが違いますので(誰でもそうかな?)、本書は武田節炸裂の、痛快な一冊になっております。
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