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2018年10月

2018年10月30日 (火)

【書評】『会社を売りたくなったら読む本』

PHP研究所の編集の方から、企業売却コンサルティングを行っている坂本利秋氏の『会社を売りたくなったら読む本』を献本いただきました。

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本書は中小企業の経営者の方々向けにM&A(特に企業売却)の一連の手続きと留意点をまとめたものです。

第1章 会社の売却を考える
第2章 失敗しない業者選び
第3章 買い手企業を募る
第4章 買収監査の受け方
第5章 売却価格や条件を交渉する
第6章 売却価格を算出する
第7章 少しでも高く売却する方法

企業買収の過程では、買い手企業による買収調査(いわゆるデューデリジェンス:DD)が行われます。通常、財務DDは、3,4名の公認会計士がチームになって売り手企業に直接うかがって実施します。
しかし、このDDの段階では、まだ従業員に事業売却を進めていることを公にしていないケースが多いため、その際の対応方法として次のような記述があります。

多くの場合、公認会計士は地味なスーツを着ているため、銀行員のように見えます。社員に不安を与えずに信用してもらうために、「分散している借入れをメインバンクに一本化するため、銀行から調査が入る」とか、「販売先による新規設備投資の検討のために調査が入る」「対外信用力を上げるため、ごく部分的な資本提携を検討している」などと説明しておけば、違和感がないでしょう。」 (本書 84ページより引用、太字は筆者加筆)

この指摘はなかなか的を射ておりまして、確かに会計士と銀行員の区別は一般の方々には難しいかもしれません。
(あえて違いを言えば、大きなカバンを持っているのが公認会計士です)

現在、日本テレビで水曜夜10時から放映しているドラマ 「獣になれない私たち」 では、主人公の松田龍平さんが公認会計士を演じています。

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かつて、会計士関連のドラマとしては、NHKの「監査法人」や「渡る世間は鬼ばかり」でえなり君が会計士を目指すなどの事例がありますが、トレンディドラマ(既に死後か?)で、主役の職業が公認会計士というのは、このドラマが初でしょう。

一般の方々からみると、
「ドラマに出てくるような松田龍平さんのような会計士なんているのか?」
というような疑問が沸くかと思われますが、今の20代、30代の会計士の中には松田龍平さん並みのルックスの先生はたくさんいらっしゃるというのが私の印象であります(ただし、髭を生やしている先生は稀)。

それは同時に、公認会計士だけではなく、銀行員の方も同様でしょうから、結局、先ほどの記述は、40代以上のオヤジ会計士と銀行員にのみ当てはまるというのが適切かと。

M&A関係の書籍は専門書が中心になるため、売却価格算定のための複雑な計算式や税務上の専門用語が多く出てきます。
しかし、本書には仕訳も複雑な計算式も出てきませんので、事業売却に興味を持った経営者の方が最初に読まれる本としてふさわしい1冊でしょう。

【書評】『会社を売りたくなったら読む本』

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2018年10月16日 (火)

「監査業務におけるITの活用事例」の公表

昨日、日本公認会計士協会からパンフレット「監査業務におけるITの活用事例」 (改訂版)が公表されました。

https://jicpa.or.jp/news/information/2018/20181015eyq.html

このパンフレットは、一般の方々を対象に会計監査におけるITの活用状況を説明したものです。

「近年のIT活用に関する取組状況」として掲げられている「残高確認システム共同プラットフォーム化の推進」は、先日、4大監査法人での協議会発足が報道されました。

https://www.shinnihon.or.jp/about-us/news-releases/2018/2018-05-14.html

この仕組みは監査人、クライアント双方の省力化に資するものですので、早期の実現が期待されています(4大法人以外はどうするんだという問題は残りますが)。

「監査業務におけるITの活用事例」の公表

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