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2014年11月27日 (木)

【書評】 「家族内ドロボー 相続でバレる大問題」

先日、 「磯野家の相続」 シリーズで有名な弁護士の長谷川裕雅先生から、新刊 『磯野家の相続入門 節税は「花沢不動産にきけ!」』を献本いただきました。

20141127


本作は花沢不動産の花子さんが家業を継いだという設定で、最新の相続税法を解説していきます。
確かにサザエさんの登場人物で一番税金に詳しそうなのは花沢さん一家だよなあ、などとタイトルの妙味に感心していたところ、さらに、もう1冊献本が届きました。

それが、今回、書評に取り上げる 『家族内ドロボー 相続でバレる大問題』 です。
(「花沢不動産」が2014年11月10日発行、「家族内ドロボー」は11月20日発行になっていますが、どういう編集スケジュールなんでしょうか?恐ろしい)

「家族内ドロボー」というのも物騒な名前ですが、その定義を文中から引用しますと、

「家族の預金や現金を勝手に引き出したり、不動産の名義を知らないうちに書き換えたり、不動産に無断で担保を設定してお金を借りる手口で、家族の財産をドロボーすること」とあります。

相続が、いわゆる「争族」に発展してしまうのは、相続資産の争いだけではなく、それまでに行われてきた家族内の金銭のやりとりが原因となるケースは多々あります。

そこで、作者は、
「深刻な被害をもたらす家族間の財産の持ち出しや使い込みなどに対して、「家族ドロボー」というネーミングを付け、問題提起する」ことを目的として本書を執筆しています。

この問題が今まで公に取り上げられなかったのは、家族間という特殊な人間関係によるところが大きく、外からは窺い知れない複雑な要因がからむからでしょう。
それを安易に「ドロボー」とラベリングしてしまうと、事象の本質を見失わせてしまう危険を伴います。

その点については、作者も十分に自覚しており、情緒の問題ではなく法的な問題として解決することを示しています。それは、新書にもかかわらず詳細な法令用語の解説や、判例の脚注が付されていることからもうかがえます。

特に、第4章では、家族内ドロボーに遭遇した際の対応策が書かれており、民事保全手続をはじめとした具体的な事例が紹介されており、法律家ならではの読み応えのある内容になっています。

家族内で思い当たる案件のある方、また、そうでない方も転ばぬ先の杖として一読をおすすめします。

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