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2014年9月24日 (水)

電卓は右手か左手か? これが答えだ!

先日、公認会計士試験及び税理士試験受験生が使う電卓はカシオとシャープのどちらが良いのかについてブログを書いたところかなりのアクセスがありました。
「電卓はカシオかシャープか? これが答えだ!」

そこで、今回は受験生を悩ませる2大電卓問題のもうひとつ、
「電卓は右手と左手のどちらで叩くべきか」
について結論を出してしまいましょう。

【当ブログの結論】 
会計士試験受験生は左手で打つべき 
税理士試験受験生は自分の業務環境に合わせる

201409252


税理士や会計士の受験業界では、利き手で電卓を叩くとその都度筆記具を持ち替えなければならないため、解答スピードを上げるために利き手の反対の手(通常の場合、左手)で電卓を叩くのが望ましいという意見があります。

そこで、試験勉強を初めた受験生は、電卓を「右手で叩くか左手で叩くか」という決断を迫られます。

当ブログの結論として、公認会計士の受験生については「左手で打つ」ことを勧めます。

【理由1】 電卓操作の速さは、試験勉強期間全体の効率性に影響する

試験本番において電卓操作の速さが合否に与える影響は軽微なため、どちらの手で打っても問題ないという意見があります。
この意見の通り、本試験時には電卓操作の速さよりも正確性に配慮すべきため、電卓を右手で打つか左手で打つかの差はほとんどありません。
実際、通常の右手のままで合格している受験生もたくさんいます。

さりとて電卓操作のスピードを軽んじるのは早計です。
なぜなら、電卓操作の速さは試験当日ではなく、試験勉強中の演習時間の効率性として累積的に影響を与えるからです。

【理由2】 左手打ちへの移行には、さほど時間はかからない

受験生が左手打ちを躊躇する理由として、それまで打ち慣れた右手から左手に移行する際に時間的ロスが生じる点があります。
しかし、この時間的ロスは気にするほどのものではありません。

電卓を叩く手が右手でも左手でも試験に合格することは可能ですが、公認会計士及び税理士試験の難易度からいって電卓をブラインドタッチできないレベルで合格するのは困難です。

電卓のブラインドタッチは、通常のキーを見ながらの入力とは異なるため、右手で打ったとしても、ある程度の練習が必要になります。
このタイミングで電卓を使用する手を変更するならば、移行時のロスを最小限に抑えることができます。

【理由3】 合格後の会計士業務において左手打ちが有利なため

当ブログで会計士受験生に左手打ちをおすすめするのは、試験対策よりも合格後の実務において左手打ちが有効なためです。

合格直後の会計士が行う業務の中心は監査業務になりますが、その手続のなかにフッティング(footing)があります。これは、開示資料の数字の合計値を電卓を叩いて確認する手続きです。
例えば、貸借対照表のドラフトを入手したら、流動資産の各科目の合計が流動資産計とあっているか、さらに固定資産を合計したものが総資産と合致しているかを、実際に電卓を叩いて確認します。
これも監査手続のひとつですから、計算のたびに資料にチェックマークを記入していきますが、この時に、電卓を左手で叩けると効率的に作業が進められます。

受験時代に問題を解く際は、計算だけではなく考える時間も加わるため、それほど頻繁にペンを持ち換えることはありませんが、このフッティング作業は単純に合計を算出し続けるだけですから左手で電卓を叩いた方が効率的に作業できます。
新人時代には、このフッティング作業を半日以上続ける場合もありますから、右手と左手では作業量にかなりの差が出ます。

フッティングは単純な作業ですが、このフッティングこそ会計士の身を守る最良の習慣です。
会計監査だけではなく、報告書などを作成する際もフッティングは転記ミスを見つける最も効率的な手段だからです。
そこで、ドラフトの校正をしながらフッティングができる左手打ちを早いうちに身につけることをおすすめします。

一方、税理士試験の受験生の場合は、会計士試験とは異なる要件を考慮する必要があります。

両受験生の最大の違いは、実務従事の有無です。
会計士受験生は受験期間中は無職(又は学生)で過ごし、合格後に、はじめて実務に従事するケースが一般的です。それに対して科目別合格が可能な税理士受験生は会計事務所等に勤務して実務を行いながら受験するケースが一般的です。

税理士業務は、会計ソフトや申告ソフトを利用するため、実務で電卓を使用する機会は限られますが、伝票入力を大量かつ高速で行わなければならないため、パソコンのテンキーの使用頻度があがります。

特に、デスクトップ型のPCを使用している場合、テンキーはキーボードの右側に付いており右手で入力することが前提になるので、電卓を叩く手をそれに合わせておくのも合理的な判断になります。

ということで、当ブログなりの結論を出してみましたが、電卓操作については一家言ある方も多いと思います。
皆さんのご意見をお聞かせいただければ幸いです。

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